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災害時のトイレ対策は、実は災害危機管理の大きな問題であり、特に避難所においては、健康上だけでなく人間としての尊厳の保持からも大きな問題である

阪神・淡路大震災直後は121万9千世帯の水道が断水被害に遭いました。
水道が寸断されてしまうと、水洗トイレは全く機能を失ってしまいます。
トイレが使えないのなら穴を掘るという方法もありますが、 公衆衛生上好ましくなく、 土のない都市では不可能です
できれば家族分の簡易トイレを揃えましょう。
簡易トイレには処理袋や脱臭剤がついていますので、ずっと 衛生的です。
そして何より、他人の目を気にせず「自宅でゆっくりと用がたせる」ことがストレスを軽減させるのに役立つでしょう
地震・災害時には、トイレが、大きな問題です。断水、停電、住居破壊など、水が出ない!電気がつかない!トイレが使えない!
食物は一日ガマン出来ても、トイレはガマンできません。家庭の水洗トイレは使えないし、仮設トイレの設置には日数を要します。
災害時の避難生活では“排泄を恐れて飲食を控える”と言う心理的ストレスが日増しに深刻な問題になります


仮設トイレの問題点

仮応援に駆け付けた政令指定都市も、水洗化が進んでいるためにバキューム車をあまり持っていないため、
屎尿収集や浄化槽汚泥の収集業者の組合に依頼して、全国からバキューム車を手配し、3月はじめの時点では20台で収集にまわった。
設トイレの問題点として、第一に汲み取り作業があげられる。神戸市は水洗化比率がほぼ100%近いので、バキューム車の手配が問題となった。

自治体の防災対策とトイレ

@防災計画の中でのトイレの位置付け防災計画の中で、仮設トイレの設置や汲取りの手配など、
トイレについての位置付けがなされていると回答した自治体は34団体、22.5%、応急救援物資のひとつとして
トイレのことを考慮している自治体は21団体、13.9%であった。

一方、位置付けされていない自治体は58団体あったが、検討中と回答したところが30団体あった
A災害用トイレの備蓄災害用トイレとして、組み立て式のトイレが数社で製造されている。
こうしたトイレを備蓄している自治体は24団体、15.9%であった。備蓄していない自治体は98団体、64.9%で、その理由としては、トイレのことを真剣に考えていなかったと回答した自治体が大半であった。
Bトイレ用品の備蓄おむつ、トイレットペーパーなどトイレに関連するものの備蓄状況もおそまつである。
備蓄していない自治体が92団体、63%であった。備蓄しているものとしては
、トイレットペーパーが17団体、11.6%、子供用紙おむつが12団体、8.2%などどなっている。
神戸における経験では、デッキブラシ、ゴム手袋、棒タワシなど、仮設トイレの清掃用具の必要性が高かった。
こうしたものの備蓄も考慮しておく必要がありそうである大量に備蓄している例としては、東京都の特別区がある。
多いところでは4000基を越えており、人口約150人に1基の割合となる
C災害に備えてのトイレの工夫災害に備えて、公共トイレ等の工夫をしている自治体は8団体であった。
うち7団体は、汲み取りトイレを一部残す対策をとっており、1団体は公共トイレを非常時には汲み取りトイレとして使えるように工夫している。 
ただし、このような対策はごく一部のトイレについて行なわれているだけである

今後の課題

阪神大震災では、避難所になった施設には水も食物もほとんど用意されていなかったが、その日の夕方には不十分ながら食料が配られ、
数日後には供給体制はかなり整った。一方トイレはどうか。新聞記事によると、
千数百人が避難した小学校では4日目になってやっと簡易トイレが設置されたが、夕方にはもう汚物が堆積して使用に耐えない状態になったという

防災を考える場合、食料や水とならんで、あるいは実際はそれ以上にトイレの問題は重要である。
衛生面、健康面で、トイレはもっと重視されなければならない。災害弱者という言葉があるが、特に高齢者にとってはトイレは死活問題であることは前述した。しかし水洗化が進むほど、都市の「トイレシステム」は脆くなっている。トイレもライフラインのひとつとして対策を講じておくことが求められる。
そこでいくつかの課題を提起しておきたい。まず第一に、防災計画の中にトイレをどうするかということをしっかりと位置付けておかなければならない。
阪神大震災の体験から言えることは、自治体は災害対策の備蓄資材のなかに仮設トイレを組み入れておくべきであるということだ。
食料や水は、被害地の外からでも運びこむことは比較的簡単だが、トイレを運びこむのにはしばらく時間がかかる。
外部からの応援がくるまでの数日間、対応できるような体制を講じておく必要がある。
 特に、高齢者や障害者に対する対策を優先して考えておく必要があろう。ただし、組み立て式のトイレは快適さという点からは劣る。
トイレが汚れていたりお粗末であると、避難している人はたいへん惨めに感じるという意見があり、
組みたてトイレは緊急避難的な対応のためのものだと考えておくべきで、避難所に予定されるところでは、
後述するように災害時でも対応できるようなトイレシステムを組み込んだ施設にしておく必要がある。

平常時は快適な水洗トイレを使いながら、都市のなかに災害時に対応できるようなトイレのシステムを組み込んでおくことが必要で
、今後の公共トイレの整備にあたって考えていくべき課題であろう。

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